今回は語句の説明をします。
「ポアソン比」についてです。
ポアソン比とは?
ポアソン比とはなんでしょうか?
簡単に説明すると、
縦ひずみ度に対する横ひずみ度の割合は一定である
じゃあその比率に名前を付けよう!
というのがポアソン比です。
ひずみ度については以前の記事で解説しました。
そちらをご覧ください。
ちなみにポアソンとはフランスのシメオン・ドニ・ポアソンという物理学者の名前からとられています。
(確実にテストには出ません…)
ポアソン比の公式があります。
簡単ですのでさっと覚えちゃいましょう。
ν(ニュー)というギリシャ文字で表します。
材料によってポアソン比は一定になります。
例題を考えてみましょう。
例題
φ13の鋼材はおよそ30kNの引張り力で1mにつき0.23mm伸びる。
この時、幅はどれほど変化するか。
鋼材のポアソン比は0.3とします。
解説
まずは縦ひずみ度の公式に当てはめていきます。
より
(単位をmmでそろえます。)
そして横ひずみ度を求める公式に変形させます。
εν = ε′
ν=0.3
を代入して
知りたいのは幅の変化量、つまりΔdなのでさらに変形させます。
d=13(φの値、幅の長さ)
より
変化量は0.0009mmということになります。
(変化としては、引張り力なのでマイナスが付いて-0.0009mmとなります。)