高校時代資格取得に力を入れ、資格取得が難しいとされた建築科で15種類以上(下位資格も入れると18個以上)の資格を取得した私が、今回は工業高校に通う建築科の皆さんにおすすめの資格トップ5をまとめましたので、解説したいと思います。
また今回は、某国立デザイン系大学の現役学生の方にもインタビューし、デザイン系に進むうえで役立つ資格や考え方もお聞きしました!
ぜひご覧ください!
※ここでの記事の内容はあくまでも個人の意見、感想です。
前置き
資格取得は本当におすすめです。
なんの資格を取るにしろ、一回取得した資格は一生ものですし、なにより高校時代に資格を取得するために勉強した努力や時間はお金では買えないとても大切なものになります。
ぜひ積極的に取得するようにしましょう!
もちろん資格はあればあるだけいいですが、必要な資格というのは将来の目標によっても変わります。
そこで、目標別におすすめの資格をランク形式でまとめてみました。
ではご覧ください!
第5位
危険物取扱乙種第4類(目標なくてもこれは取るべき!)
これは建築とか全く関係なしに取得するのをおすすめします。
もちろんこれを取れば建築関係の将来の幅が広がるとか、そういうことはないでしょう。
しかし、この資格は工業高校生の資格の代名詞と言っても過言ではないほど有名です。
資格試験の慣れにもなりますし、多くの人が取得する資格ですので、みんなで勉強することができます。
もし何の資格を受けるかで迷ったら、まずは危険物取扱試験を受けましょう。
勉強法やおすすめの参考書については下のリンクの記事に書いてあります。
第4位
基礎製図検定(デザイン系に進みたい方おすすめ)
この検定では、立体図から投影図を描いたり立体を見て展開図を描いたりします。
難易度は比較的簡単です。
しかし、少しセンスが問われるものとなっています。
左利きの人だったり、空間把握能力があったりする人は割と得意…と一般的に言われることもあります。
しかし一概にもそうだとは言えませんし、苦手な方もおられると思うので挑戦してみると立体感覚をつかむ勉強になります。
なぜなら設計で使う内観、外観パースよりも小さなサイズで考えるため、考えやすく練習にとても適しているものになっているからです。
建築をやるうえで、特にデザイン系に進みたい人は、紙に書いてある物体を立体的に捉えて理解するのがとても重要です!
もしデザイン系に進みたい方がいましたらぜひ取得してみましょう。
もちろんデザイン系に進む予定がない人も、この資格で培われる考え方は図面を描いたりするうえでとても役立つものですのでお勧めです。
ここで少し現役デザイン系大学生からのアドバイスを見てみましょう!
現役デザイン系大学生からのアドバイス
資格試験を頑張ると確かに色々な知識が身に付きますよね!
でも、頭でっかちになりすぎると逆に視野を狭めるかもしれません…
だから、デザイン系に進みたいのなら、高校時代にデザインの基礎についての検定(基礎製図検定やパース検定など)や勉強をしてください!
そしてほかの時間で、興味のある分野を自主的に調べたり、コンペに積極的に参加したりすることで、知見を広げるための準備とか蓄えをしておくといいと思います。
そのうえで、自分の目標に合った資格試験はチャレンジしてください!
一概には言えないのであくまでも個人的な意見ですが…
…ということだそうです!
デザイン系に進みたい方はぜひ参考にしてみてください。
第3位
大工技能検定(大工さんなどの職人を目指す方おすすめ)
この資格は木材加工の実技と、建築構造等の分野の筆記の二つ試験で構成されています。
実技の内容は、数年に一度大幅に変わりますが、現在は基本的に3級では屋根の一部、2級では椅子を作ります。
手鋸、のみ、玄翁、墨つぼ、差し金…等々の日本の伝統的な道具で作り上げていきます。
現在の現場では工場である程度加工されたものを現場で組み立てるため、大規模に手作業で加工するということはあまりありませんが、この試験のような技術は細かいところで必要とされていきます。
建築の資格の中で、社会に出て役立つ資格上位に入ってくること間違いなしです!
筆記は木造建築の基礎の分野を〇×問題で出題されます。
あくまで基礎の問題が出されますので、真面目に授業を受けていれば、ある程度準備するだけで受かります。
この資格を取らないと何かできないことがある、ということはありませんが、この資格は国家資格です。
他の資格よりも権威があるものになっています。
ぜひ取得を目指しましょう!
特に大工を目指す方は2級をおすすめします!
勉強法やおすすめの参考書については下のリンクの記事に書いてあります。
第2位
2級施工管理技士補(施工管理を目指す方、建築を学んでいる方おすすめ)
さて、いよいよでました。
2級施工管理(通称:「せこかん」と学生時代は言ってました…)です。
この資格は建築施工管理士になるには必須の資格となります。
施工管理士とはいわゆる現場監督ですね。
ゼネコンと呼ばれる会社に入るとこの仕事をすることになるかと思います。
では、施工管理士を目指さない人は不必要な資格でしょうか?
…端的に言うと不必要です。
ただ!
私は建築科に通う方は全員受けて受かってほしいと思います!
なぜか、
それは建築科3年間の集大成になるからです。
多くの学校で、この資格は3年生で全員受検となっているかと思います。
この資格はその3年間で学んだことをぎゅっと詰め込んだような内容になっています。
難易度は少し高いかもしれませんが、みんなで勉強していくものになると思いますので、ぜひ協力して全員合格できるように努力しましょう!
第1位
建築CAD検定(全員におすすめ)
さて、栄えある1位は「建築CAD検定」です。
これは問題の図の模写、具体的な図面をそれぞれJWCADもしくはAutoCADのどちらかを用いて行うものです。
4級から准1級までありますが、高校生で目指せるのは2級までかもしれません…
(准1級をお持ちの方いましたらぜひ教えてください!)
それぞれ級に応じて難易度が違うのですが、4級、3級は比較的簡単に受かることができます。
この検定の面白いところは、重要視されるのは「完成度」よりも「速さ」というところです。
検定で作成した作品は印刷して郵送するのですが、少しのずれは見逃されます。
とりあえず完成していて、大きなずれなくきれいになっていればOKなのです。
また試験には参考書などの持ち込みも許可されています。
とてもハードルが低い検定ではないでしょうか?
別にこの検定に受かれば特別な何かができる、というものはないのですが、建築を学んでいるのであればCADはばっちりにする必要があります。
職人として現場に出るとしても、CADを使うことはありますし、施工管理士ならなおさらです。
デザイン系に進むなら基本CADでの設計になるでしょう。
検定に受かることを目標に…というよりも、CADに慣れて一通りいじれるようになれるよう努力しましょう!
勉強法やおすすめの参考書については下のリンクの記事に書いてあります。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
資格を取得することはとても良いことですが、もちろん自分の将来の目標にむけて必要なものを取得しつつ、時間を有効に活用してください。
現役大学生のアドバイスもあったように、今興味があることを深く調べるのも手かもしれませんね。
皆さんの高校生活が充実したものになれるよう、今後も応援していきます!