今回は語句の説明をします。
「ひずみ度」についてです。
考え方から値の求め方まで徹底解説いたします。
ひずみ度ってなに?
部材に大きな力をかけるとどんな物でも変形をします。
変形には2種類があります。
・長さの変形(上の図)
・ずれの変形(下の図)
このうち、長さの変形の元の長さに対する変形の割合をひずみ度といいます。
さらにこのひずみ度にも2種類あります。
・縦ひずみ度
・横ひずみ度
です。
これからそのふたつを解説していきます。
縦ひずみ度
部材の縦方向(軸方向)の変形の割合を縦ひずみ度といいます。
引張りの場合プラス、圧縮の場合マイナスとなります。
またひずみ度を出す公式も決まってます。
覚えましょう。
イメージは下のような感じです。
(Δは微小な変化を表すときに用いる記号です。)
例題
材長1500mmの部材が引張り力をうけて1530mmになったときの縦ひずみ度はいくらか
解説
このまま公式に当てはめましょう。
ε = 0.02
横ひずみ度
部材の横方向(幅方向)の変形の割合を横ひずみ度といいます。
材長が変化すると必ず横方向(幅)の変形が生じます。
部材が圧縮される場合プラス、引張りの場合マイナスとなります。
またひずみ度を出す公式も決まってます。
覚えましょう。
イメージは下のような感じです。
(Δは微小な変化を表すときに用いる記号です。)
例題
材長1500mm、横幅が120mmの部材が引張り力をうけて横幅115mmになったときの横ひずみ度はいくらか
解説
このまま公式に当てはめましょう。
計算するとマイナスが出てきますが慌てずにしっかりと計算します。
ε’= -0.041666…
= -0.0417
次回はポアソン比について解説します。
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