さて偶力のモーメントの計算方法に移ります。
偶力のモーメントの公式です。
力のモーメントと公式が似ていますね。
Lが大文字か小文字かという違いだけです。
勘違いしないように気を付けましょう。
さて、例題で考えてみましょう。
例題
下の図においてP=5N,図心からPの作用点までの垂直距離l=200mmの時、偶力のモーメントMを求めよ。
解説
さてこれも公式に当てはめていきます。
P=5,l=200だから…
としてしまいそうになっていませんか?
これが落とし穴です。
lは図心からPまでの垂直距離です。
偶力ではPとPの間の距離Lを使います。
そのため、200+200=400
P=5,L=400となり
5×400=2000
これは反時計回りに回るので符号は-です。
よって
M=-2000N・mm
となります。
計算自体は掛け算なのですが、
・Lとlを間違えない。
・また符号と単位を気を付ける。
この点を押さえておきましょう。
宿題
下の図において偶力のモーメントMをもとめなさい。
宿題の答えは次の記事「力の合成とは」に書いてあります。